This is radio transistor2

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2011年2月16日水曜日

1940年代。 ここに野性の種子が蒔かれた

コロンビア大学。ビート・ジェネレーションがこの世界に初めて姿を表した場所。
彼らはきれいに整備された庭園に、突如舞い降りた野性の種子のようだった。
『ビート・ジェネレーション/ジャック・ケルアックと旅するニューヨーク』 
(ビル・モーガン著、今井栄一訳 ブルース・インターアクションズ刊)には、そう書かれています。
ではビート・ジェネレーションとは、どんな人たちだったのでしょうか? 

         ロウ・ライブラリー。若きビートの面々は、正面の噴水広場や
          石畳の辺りで写真を撮っています。
          『ジャック・ケルアックと過ごした日々』のカバーフォトの
          ケルアックの写真も噴水辺りで撮られたものの一部を使用。
          本来は向かって右に、イーディではなくルシアン・カーが!
          カバー写真に関してのエピソードは後日書きますね。

2011年2月12日土曜日

思いのプロムナード

正門をくぐって、100メートル弱、こんな感じの小粋な道が続きます。
イーディとケルアックも、ニューヨークでこれから展開する自分の将来に向けて
胸をときめかして歩いていたのだろうなと、過去の二人の思いが伝播してきます。
そんなとき、「人は死んでも、その思いというのは永遠に生き続ける」ことを
実感します。イーディの本を読んでくれた読者の方々の心には、きっと二人の
スピリッツが静かに燃え続けているのではないでしょうか。


             永遠に考え続けている人は、コロンビアのキャンパスにも。
             トランジスターが一番心に残った風景だそうです。
             今更言うまでもなく、ロダンの作品は不滅ですね。

2011年2月5日土曜日

筋肉バカって!

『ビートニク』というドキュメンタリー映画の冒頭で、コロンビア大学のビートツアーの様子が出て来ます。ガイドが「ジャック・ケルアックはフットボールの奨学金で入学した筋肉バカだった」みたいなことを言っていて、こんな風に言われちゃうんだなあ、乱暴な言い方だなあと、苦笑してしまいました。(この映画で、ジョニー・ディップがケルアックになりきった感じで作品を朗読している様子が挿入されていました)
確かにケルアックには、俗に言う筋肉バカ的な一面もあるのかもしれません。
イーディがケルアックの故郷、ローウェルに遊びに行ったとき、ケルアックには体育会系の友人と文化系の友人の2種類がいることを知るのです。
また、体育会系と文化系の友人が、ケルアック抜きで交流することはなく、どちらかというとお互いに牽制しあっていたことも・・・。
ケルアックはそのどちらのグループからもアイドル的存在で、肉体派のインテリとでもいうのでしょうか!
『ジャック・ケルアックと過ごした日々』の10~11章に、その辺りの事情が詳しく描かれています。
また若きケルアックは、自分を取り巻くこの2つのタイプの友人たちの状況をモデルにした短編を手がけました。



        正門をくぐると、すぐの左側に、コロンピア大学のキャンパスマップが。
        コロンビア大学のキャンパスには、このようなマップが所々に配置されているようです。 
         由緒ありそうな建物が一杯! もちろんケルアックが通っていた時代には無かった建物
        もありそうですが。